※この記事は僕がトヨタ期間工から正社員になるまでの実体験を書いています。
- 期間工から正社員になりたい
- どんな人が正社員になれるのか
- 具体的に何をがんばれば良いかわからない
そんな疑問から、「期間工から正社員になるまでにしたこと」を必死に洗い出しました
僕も、期間工時代は毎日このままでいいのかという
不安にかられながら仕事をしていました
少しでもこの記事を読んで参考にしてもらえればと思います
①正社員になるまでのステップ

簡単に大まかな流れを説明するので、さらっと流してください
入社▶︎試験▶︎合格▶︎3ヶ月準社員▶︎正社員
(1年経過)
(職場の推薦)
正社員登用試験を受けられる回数は満期まで居ても2年11ヶ月で2回だけ
早めに計画を立てて焦らず合格に向かっていきましょう
②登用試験を受けられる基準
正社員を目指して期間工として入社したのは良いが、
そもそも正社員登用試験を受けさせてもらえなければ、
スタート地点にすら立たせてもらえません
そこで工場勤務のなかった私が最初にしたことは、
「正社員登用試験」を受けられる基準を知ること
ネットの情報や職場で実際に正社員になった方に話しを聞いた結果、主にこの3つです
- 期間工として1年以上勤務
- 上司の推薦
- 工場の生産需要(生産する車がなければ、人員も必要ない)
▶︎正社員登用試験を受けられない場合
- 期間工として1年以上勤務→頑張ればいける
- 上司の推薦→とにかく仕事をがんばる
- 工場の生産需要→これは本人がいくら頑張っても難しい
上の2つは本人次第で実現することは可能ですが、工場の生産需要だけは変えられません
(めちゃくちゃ売ってくれるトップセールスマンがいれば分かりませんが。。)
これは配属された工場や部署によって変わるので
「運」に任せましょう
配属されてからは、ずっと忙しく生産が続きますようにって思ってました笑
普通、そんなこと言う人はいないので心の中で閉まっておいてくださいね
③推薦をもらう

結論、上司からの推薦をもらえるかどうかが
正社員登用の合否が8割を占めると言っても過言ではありません
推薦がある=「信頼できる人」という証です
もし、推薦された人が後に問題を起こしてしまったら
推薦した人も評価が落ちてしまいますからね、、
僕の場合は、日々の勤務態度から寮生活までどこで見られていても
胸を張ってられるような生活をしていた結果
「正社員登用試験受けてみるか?」と声をかけてもらったと思っています
つまり、どれだけ仕事だけができていても
私生活が悪いと上司は推薦してくれませんし
登用試験のスタートラインにすら立てないです
まずは職場全体から「こいつなら推薦できる」「一緒に働きたい」
と思われる働き方をすることが最優先です
④期間工から正社員になる方法8つ【実践しました】
僕が何を意識して仕事していたのか、
当時の心境なども書いたので参考にしてみてください
正社員になるまでに実践したことは以下の8つです
- 正社員になりたいと周りにアピール
- 正社員の仕事を奪いにいく
- 遅刻しない(欠勤しない)
- コミュニケーションをとる
- 改善提案を積極的に出す
- 会社行事に積極的に出ている
- 不具合は出してからが大事
- 安全は絶対
▶︎正社員になりたいと周りにアピール
どうしても社員になりたかった僕は入社後、
早い段階で正社員になりたいという意志を伝えました
仕事についていけるかも分からないのに、当時は怖いもの知らずでした
しかし一回言っただけでは、次の試験まで組長(上司)は覚えていてくれませんし、
何度も言うと「こいつ、しつこいなぁ」と思われますよね?
ここで僕は周りの人に「正社員になりたんですけど、どうすればいいですか?」と
聞いて回りました
実際に期間工から正社員になった人もいたので、聞かないわけにはいかないです
ここからが大事で、その提案を「すぐに行動」しました
「すぐに」です
↑これが後から大事
後から知ったことですが
組長(上司)は20人近くいるメンバー全員を見れるわけではありません
正社員登用試験を受けられる基準の人のことについて、
職場の社員に「正社員試験を受けさせようと思っているけど、勤務態度はどう?」と
聞いているみたいです
などです
仕事だけでなく普段の私生活も問題ないか?も
問われるので常に気を張っていたました
振り返ってみても、これくらい積極的に学び、行動していたから
推薦してくれたのかなと思います
▶︎正社員の仕事を奪いにいく

奪うというと言い方は乱暴ですが
現実は積極的に仕事を手伝ってくれる人は好かれます
実際に社員の方は常に忙しそうにしてます(働かない人もいるけど…)
「これはチャンスだ!」と思い、
忙しくしている社員を見つけてはすぐに横にいき
「その仕事を僕にも教えてください!」と言っていました
なんでもかんでも手伝いにいっていたら、面倒くさがられるので上手くやってくださいね笑
ここでは断られてもいいから、横にいって作業を見ることです
周りの人たちはその姿勢を見ていて、仕事を率先して覚えようとしているなと思います
周りからの冷たい視線もありましたけど、
そんなことはどうでもいいくらい必死でした
▶︎遅刻しない(欠勤しない)
社会人でもできていない人は結構います
連続2交替勤務で不規則ですが、僕は一度も遅刻したことはありません
当時は寮から職場まで自転車で行っていて、雨の日も雪の日も、台風の日も関係なし!
1日でも遅刻したら「正社員になれない」と本気で思っていました
いつもより少し早く起きたり、目覚ましを何個もかけましたけど、
結論、これくらいの危機感があったから、遅刻なんてしてられないと本気で思っていました
根性論だけど、「当たり前のことは徹底する」これに尽きます
▶︎コミュニケーションをとる
当時は人とあまり関わらずに仕事したいと思って
工場にいったから苦労しました
話しかけようと思っても、年齢差がありすぎて
何を話せばいいのかわからなかったですし
でも仕事はしないとだし、わからないことばかりでラインを止めたて不具合ばかり…
そこで不良連発して怒られるくらいなら、早めに聞いて解決してしまえと思いました
そんなこともあってか、仕事の話だけでなく
10分休憩で趣味や恋人の話しなど自然とできるようになり
仕事の話題から話しを広げることで、変に緊張せずに喋ることができました
いきなりプライベートな話をするのは相手も警戒するので
仕事のちょっとした疑問点から少しずつ広げていき、話しかけるのがコツ
毎週末、名古屋に飲みに行くくらい仲良くなりました
(最初は良かったけど、最近はお互い忙しくなってから行かなくなったな〜笑)
▶︎改善提案を積極的に出す

トヨタは毎月、創意工夫という職場の改善を提案する機会があります
ここで僕は毎月3件は出していました
少なって思いましたか?
たしかに正社員を目指している人の中には、
毎月Max10件出すという猛者もいましたが
そこまでしなくていいかなと思います
(一件出すごとに500円もらえるから欲しい人は出していいかも)
なぜ3件くらいでいいかというと
あまり意味のない改善を10件だされても
上司はあまり中身を見ていません(1人10件の提案なんて見てるヒマない)
だったら、渾身の改善を数件でもいいから提案して
大きな成果につながった方が僕は良いと思ったからです
結果的に大きなコストカットを実現し表彰されたこともあります
1件も創意工夫が見つからないという人は
毎日、一つ改善を見つけようと思って仕事に取り組んでください
どんなに小さなことでも!
もちろん見つからない日もあると思うけど
月末には3件くらいは見つかります(絶対)
▶︎会社行事に積極的に出る
トヨタは年間通してイベントが結構あり
駅伝、夏祭り、スポーツ大会に加えて部署ごとに開催する行事もあります
これらは全てノールックで参加しました
せっかくの土日…
夜勤で疲れて動きたくないという日もありましたが
そんなこと言ってられません
むしろ会社行事は自分を売り出す一大イベントだと思っています
なぜなら部署内のお偉いさんたちがみんな集まるからです
勘のいい人は分かりましたよね?
ここでは少しでも名前を覚えてもらうために目立つんです(いい意味で!)
僕の戦略は職場の先輩と一緒に話しかけに行って、
顔と名前を覚えてもらうことに徹しました
職場の先輩と行くことがポイントです
1人で行っても緊張して何を喋ったらいいか分からないですし
先輩がいれば話を繋いでくれます(笑)
言葉は悪いですが「使えるものは使え」の精神でしたね
中でも僕が特に力を入れていたのは、駅伝大会です
駅伝大会は数ヶ月前から始まっていて
仕事終わりに練習する部署もあるので、積極的に参加しアピールしました
(今は走れないですが、当時はそれなりに速かったです)
走れなくても応援にくるだけの人もいたので
それだけでも十分です
周りは参加する姿勢を意外と見てくれてます
▶︎不良を出してからが大事

「不良を出すことは誰にでもある。その後の対応を見られている」
これは学生時代に学び、社会人になってからすごく生きてきました
期間工として入社して、いろんな経験も失敗をしていたけど
とにかく腐らず、素直に学び改善し続けることを意識していました
具体的には、不良の出した次の日は早く出勤して、
反対班の工程の作業者と自分の作業と何が違うのか、探しました
ときには同僚にカメラで撮影してもらって
後から自分の作業をみて無駄な動きがないか?
反対班の作業者にはできていて、僕にはできていない所?
など少なくとも5〜10くらいはでていたと思います
そのおかげで不良はほとんどなくなり自信もつきました
この頃から仕事が楽しくなりましたね!
不良を出し続けていると、周りの人にも話しかけづらくなってしまので
今でも早いうちに周りに相談し改善するようにしています
▶︎安全は絶対
「絶対にケガをしないでください!」
入社初日、受け入れ教育の時に言われます
ここまで口うるさく、職場の人たちが言うのですから
少なからず採用基準に関わってくると思っています
災害を起こしそうな人は会社としても心配ですからね
しかし大企業といえど、災害を起こすこともあるし
最悪な事態になることだって…
社内で災害があった時は
必ず詳細が流れてくるので、自分たちの職場と照らし合わせて
もし危ないところがありそうだったら、作業が始まる前には改善、改善、改善!
ですが、いくら安全に気を使っていてもケガをしてしまうことはありますよね?
もしケガや災害を起こしてしまったら、すぐに上司に報告してください
たまに隠していて大問題になった人もいるので
この人は隠しごとやウソをつく人だと思われてしまったら、
信用を失って当然、推薦もしてくれません
「止める・呼ぶ・待つ」を守って、何かあったらすぐに報告しましょう
安全は何よりも優先!!!
⑤正社員登用の対策は必要なかった

あまり参考にならないと思うけど!こんな感じだった!
▶︎面接対策
結果的には面接対策する必要なかったですね
というか、面接練習の当日(試験日の前日)に体調を崩してしまって
早退して出来なかったのが正しい
なんとか体調は1日で回復して試験は受けられましたが笑
とはいえ、面接で一般的に聞かれるようなことは頭の中で整理してた方がよくて
当日スムーズに答えるために最低限は必要
2交代勤務で大変だけど、みんな同じなのでがんばりましょう
▶︎SPI対策
これも結果的には必要なかったですね笑
勉強はきらいですし、仕事で忙しいのにやっているヒマねぇーて
思いながらも、本屋で一冊買って、パラパラみて終わりました
試験も感覚的には2割できたくらい…
合否の時に聞いた話だけど、SPI試験は20点もなかったって言われました笑
自分の感覚は間違ってなかったです(歓喜!!!笑)
ですが、これも勉強していった方が良いことには間違いありません
一緒に合格した人は1日1問を日課として積み上げ
試験は楽勝だったと言っていました(難易度は低いと思います)
一気に進めると長続きしないから、コツコツ継続しましょう
⑥期間工から正社員になった人
最後に僕の周りで正社員になった人を少しだけ紹介します
- 37歳で一発合格した同僚
- 28歳、2回目の試験で合格
- 44歳で正社員になった同僚
- 工場ごと移動して、そこで正社員になった話
見て分かるとおり、あまり年齢も工場の生産需要も関係ないのかも(多少くらい)
詳しくは後日、記事にします
まとめ|期間工から正社員になるには準備が必要

ここまで読んでもらったら分かるとおり、僕は早いうちに戦略を立て正社員になりました
ここまで計画的にしなくても良いですが、できることからやってみてください
僕自身は、今も期間工だった時の仕事に対する気持ちは変わらないですし
期間工で正社員を目指している人の気持ちがわかります
そんな人たちに向けて少しでも行動のきっかけに
なってもらえればいいなと思い記事にしました
この記事の読者から「期間工から正社員になりました」と
ご報告がくることを楽しみにしてます
お問い合わせからの質問も受け付けているので、お気軽にどうぞ
それでは!